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みんな地球の仲間たち

(1)野生動物が減っているのはなぜ?

トキという鳥を知っていますか? 全身は真っ白で翼(つばさ)のうら側がきれいなピンク色。顔は赤く、長く黒いくちばしを持ち、頭に長いトサカがあるのが特ちょう的で、翼を広げると140センチほどにもなる大きな鳥です。かつては東アジアに広く分布していましたが、20世紀前半に急速に数が減りました。

日本では「もう1羽もいなくなってしてしまうかも」と心配して、保護センターをつくったり、中国から借りたトキで人工的に卵をかえそうとする試みを続けています。でも、もし最後のトキが死んでしまったら、地球上のどこを探してもトキという種類の鳥はいなくなってしまいます。

トキ

トキ
Photo by Ministry of the Environment

ある種類の生物が地上から姿を消してしまうことを「絶滅(ぜつめつ)」といいます。その原因は、大きくわけて主に4つあります。

1.人間が大量に殺すから
とりたい放題に殺してしまうことを「乱獲(らんかく)」といいます。アジアのサイやシカは角(つの)をクスリにするために、ゾウは象牙(ぞうげ)を工芸品に使うために、トラなどは美しい毛皮をとろうと乱獲したために、数が急に減ってしまいました。
2.住む場所がなくなってしまったから
インドネシアのオランウータンは、人間が農園をつくるために森林を切り開いたことで、この20~30年ですみかの80%を失い、数が急に減ってしまいました。住む場所がなくなって絶滅したり数が減った動植物は、ほかにもたくさんあります。
3.住む場所の環境(かんきょう)が破壊されて生きられなくなったから
人間が水や空気を汚したために、生きていけなくなった動植物もあります。コスタリカのヒキガエルは、大気汚染(おせん)や水質汚染が原因で絶滅したと考えられています。また、地球温暖化などですみかの環境が変わってしまうことも、動植物にとっては大きな脅威です。
4.これまでいなかった、ほかの種類の生き物が入ってきたから
ほかの土地で育った動植物を持ち込むことも、絶滅の原因となります。アフリカのビクトリア湖では、遠くからナイルパーチという食用の外来魚(*)を運んできました。すると、もとからいた魚をたくさん食べてしまい、約200種類もの魚が絶滅しました。

*外来魚:人間によってほかの地域から持ち込まれた魚

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