今も語りつがれる「伝説のスピーチ」/セヴァン・スズキさん
今からおよそ20年前、おとなたちがあっと驚くような感動的なスピーチをした少女がいました。彼女の名前はセヴァン・カリス=スズキ。カナダ・バンクーバー生まれの当時12歳だった少女です。
1992年6月、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「地球サミット」と呼ばれる国際会議が開かれました。世界100カ国以上から、大統領や首相など国の代表者をはじめ、企業や市民団体の人々も大勢出席し、これからの地球環境をどう守っていくべきか話し合われました。
セヴァンはこのサミットで、環境をこわし続ける生き方をおとなたちが変えてくれるようにうったえるため、「エコ」(子供環境運動)というグループの仲間たちと、カナダからブラジルまではるばる1万キロの旅をしてきたのです。
セヴァンは世界中のおとなたちを前にこう言いました。「死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅(ぜつめつ)した動物をどうやって生き返らせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂ばくとなってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。どうやって直すのかわからないものを、こわし続けるのはやめてください」
たった6分間のスピーチでしたが、会場にいた誰もが少女の話に心を打たれました。セヴァンが話し終えると、みんな感動のあまり、大きな拍手(はくしゅ)を送ったといいます。
このスピーチは後に「伝説のスピーチ」と呼ばれ、地球サミットに行かなかった人の間でも広く知られるようになりました。実際のスピーチはインターネットで探すことができます。あなたの感想、ぜひ聞かせてください。



