プラスチックのごみは宝の山
海岸にたくさん落ちているプラスチックのごみ。各地でごみの山が問題になっていますが、これが宝の山に大変身!というプロジェクトが、南太平洋の小さな島々が集まった国・マーシャル諸島で始まっています。

マーシャル諸島で、ゴミから石油をつくる実演をする伊東さん(写真提供:ブレスト)
世界中のごみ捨て場に、たくさんのプラスチックごみが捨てられています。プラスチックごみは、土中にうめてもなかなか分解されず、いつまでも残ってしまい、環境(かんきょう)にも悪い影響(えいきょう)を与えます。また、多くの海辺にも、必ずといっていいほど打ち上げられたごみが見られます。これもほとんどはプラスチックです。海に捨てられたビニール袋は、ウミガメがえさとまちがえて食べてしまい、死んでしまうことがあります。
そこで、このプラスチックごみを減らすために、石油にしようという試みが始まりました。プラスチックの原料は、もともと石油です。ですからプラスチックだけを分別して集めれば、ごみを石油に戻すことができるのです。
マーシャル諸島共和国の政府の人は、そのための装置を日本のブレスト社という会社が開発していることを知り、社長の伊東昭典さんに協力をお願いしました。伊東さんは、装置を持ってマーシャル諸島へ飛びました。この装置に1キロのプラスチックごみを入れると、約1リットルの石油になります。この石油で、車を走らせることもできるのです。
ごみが石油に変わることがわかって、島の人たちの意識も変わりました。ごみをそのまま捨ててしまうことが減り、分別して集めるようになったのです。子どもたちも率先(そっせん)してごみを拾います。ごみの山が宝の山に変わったのです。
捨てればごみでも、リサイクルできれば宝に変わるもの。ほかにもありそうだと思いませんか?
(2012年2月23日 10:03)


